令和6年1月26日:中国運輸局主催「第6回トラックGメン説明会」
もう第6回目になる中国運輸局主催の「トラックGメン説明会」に参加しました。
わたしは第2回をのぞいたすべてに参加しています。
「トラックGメン」とは、運輸局や労働局が貨物自動車運送事業者に対し不適正な扱いをする荷主に申入れ、場合によっては悪質な荷主として公表する仕組みです。
トラックGメンは2019年から始まった働き方改革政策の一環で(運送業は5年遅れの2024年4月からスタート)発足しています。
何が楽しくて……と思われるでしょうが、これは物流2024年問題と関連しています。
物流2024年問題のスタートまで、いよいよあと2か月となりました。
マスコミが報道されているのは宅配の影響だけ。本質は、B to B の材料・製品が届かないことにあります。
この影響はいざ始まってみないと何とも言えません。大人の「こうなったら」は脱法気味だからなぁ……
わたしの参加目的
わたしは一般貨物自動車運送事業者に対する巡回指導のサポートを得意業務としているので、トラックドライバーの労務を定めた改善基準告示や、ひいては運輸行政の制度改正に強い関心を払っています。
このトラックGメン説明会の参加理由もトラックGメンの話より、むしろ最新の運輸行政の制度改正の話や運送事業者さまの意識調査を目的に参加しています。
令和6年1月26日に催された説明会は能登地震に対する活動報告もあり、最近の回では物足りなさがありました。
それでも標準運賃料金や標準運送約款の改訂など注目すべき収穫物は多かったです。
個人的に気になるのは運輸局の姿勢として、「巡回指導でD・E評価になるコンプライアンスを守れない事業者にはご退場願う」と度々言及されていることです。
巡回指導に同伴していてD判定も相当悪いと感じているのですが、重要事項を落としていると指摘事項の数が少なくてもD判定になることも普通にあるので油断できません。
事業者さまには悪くてもC判定に踏みとどまって欲しいと思います。
今後の制度改正
上にも記しましたが標準運賃料金の改訂と、標準運送約款の改訂が予定されています。
一応、一般貨物事業者を対象にした説明会なので軽貨物事業者は相手にしていないのでしょうが、軽貨物も制度改正が予定されています。
こちらは今国会で審議予定です。
これらはもう少し待ってはっきりしないと対応のしようがありません。もっとも施行まで時間も取るでしょうから焦ることはないんですけどね。
次回は2月下旬を予定しているそうです。4月まで残すところあと一月となるので、何か新しいことが発表されることを期待しています。
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